二月のはじめ。親戚・いとこの家族と食事。
『菜食主義者』や『ギリシャ語の時間』 などのようには有名ではないかもしれないけれど、 著者がそれまでに耳にしてきた「歌」 を題材に書き綴ったエッセイ集だ。
著者いわく「書きたいのに、 書かなければいけないのに、書けなかった」時期に書かれたものだという。
前に読んだときはあまり印象にのこらかなった。
そして今日気づいたのだが、わたしはこの本が好きである。
ここには休止符の感じがある。沈黙であることのしるしが、 しかし言葉で示されている。