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前夜 2020/08/31


夜から雨が降り始めた。疲れと緊張で、ややナーバスになっている。

川勝徳重のあたらしい漫画「二重露光」が公開されていた。

それを読んでいるときは落ち着いていた。氏の漫画を読んでいると落ち着く。

ざわついている気持ちを忘れさせてくれるというより、よく見えるようにしてくれる。

 

ココルームのクラウドファンディングのリターン写真集「残せなかったものたち」(高橋亘)が届いていた。

友人からその写真集の存在を知らされなければ、ココルームのことも、クラウドファンディングのことも知らなかっただろう。

写真集はとてもいいと感じた。どうしてそう感じたのだろう。遠からずまた、感じたことを書きたい。

 

明日から(たとえ明日のことでも、未来のことを書くのはあまり好きではないが)北海道旭川市にひと月滞在する。

場所と状況の変化に対応して、ここでほぼ毎日更新している日記は、来月いっぱい休止することを考えている。

休止する、というより、これまで書いていたようなことのうちの、ある種の事柄は、別の場所に書き留めようかと思っている。

もしくはここで、なにかこれまでとは異なる備忘録をあげるかもしれない。

 

…とにかく、出先で書くときの方法が変わるのではないかというのがなんとなくわかっている。

野呂邦暢は言っている。「帰省は休暇であり、休暇に生活はない」(「伊東静雄の諫早」)。

自分はいまの仕事をすべてあちらに持ち込むし、旭川はいわゆる郷里でもないが、

それでもやはり、「普段の」という言葉のあとに続くような生活とはいえないだろう。

 

友人から、飼っている子猫がワクチンを打った後に体を腫らしてしまったと連絡をうけた。

いまは落ち着いているそう。アレルギーだったのかも、と。ゆっくり休めているといいなと思う。

 

このホームページは無料で作っている、おかげでアクセス解析もできない。

だから誰が読んでいるのかよく知らないし、知らないからこそ書けていることばもある。

たまに友人と話していると、読んでるよ、と、それとなく伝えてくれたりする。

 

一月からはじめた勢いだけで続けているけれど、「そのつど公にされる日記」のことを、あらためて考える機会だと感じている。