朝6時。
夢を見たけど、妙に禍々しいものだったので、細部を省きながら書いておく。
夢のなかでも横になっていた。原稿を出した後で、家の窓に訪ねてくるものがいた。
直感的に、自分の文章が招き寄せたものだとわかる。怖くなる。
カーテンの隙間からこちらをうかがうそれをつとめて見ないようにしながら、
数人で雑魚寝していたので、近くにいる人に身を寄せて朝を待った。
だれかに起きてほしかった。
朝がきて、みなで朝食をとると、味噌汁にヤギの肉が入っている。
「はじめは馬の肉にするつもりだった。
でも生きて走っている馬から肉を取らなくてはいけなくて、
それはできなかった」と、最近まで外国にいただれかが言う。
目覚めたら朝5時前。
時間を見たスマホのあかりで夢の印象のかなりの部分が吹き飛んだ気がする。
諸星大二郎の『マッドメン』のような雰囲気の夢であった。言葉と呪術。
こうして書いてみるとなかなかホラーだが、民話のような、物語の本源に触れる感じがあり、
直近の神経症的な不安をそのまま反映したような、つまらない、後味の悪いものではなかった。
そうはいっても、これが初夢か…とも思ったが、いいのかもしれない。
並大抵の吉兆では対抗できなさそうな現在だと考えるなら、この魔も魔除けである。
並べて書くことではないかもしれないが、今日は祖父の命日。手を合わせた。