「緊急事態宣言」後day5。快晴。
やたらと高いところにある窓の四隅に、置く意味がよくわからない、麻雀牌のようなものを貼り付ける仕事。
落ちたら怪我をする高さにいることと、やっていることのばからしさに辟易する。
という夢を見た。うなされてへとへとになっていたが、この無意味にともに従事しているからこその、
同僚たちのチーム感というか、独特な友情は感じていた。「同僚」がいたことのある数年間を思い出したので、
多少ノスタルジックな感じがあった。
昨日が発売日の雑誌を求めて近所とひとつ隣の駅の近くにある書店を彷徨うが、その三軒になく、諦めた。
隣の駅前の図書館に立ち寄り、訳書を見つけて、借りている人がいないのを寂しく思いつつも、手に取る。
市民図書館の本は大学図書館の本と違ってジャケットごとビニールで補強されている。
数日前に「訳がよくないせいか」つまらなかったという感想を見て、うーんと思っていたけれど、
まあそれはいいとして、
また違った角度から文章を眺めた、それが図書館にあって、図書館の蔵書としてあるということで。
午後、昨日の小包で、友人が消しゴムで消せる赤鉛筆を一本、お裾分けしてくれていて、それを削った。
久しぶりに木の香りをかいだ。いい香り。鉛筆はお香ではないけれど。三菱の「Fine Vermilion HARD | 2451」。
「ヴァーミリオン」は、日本語で言うと朱色、が一番近いみたい。濁音に煌びやかな印象がある。
『ヴァーミリオン・サンズ』ってSF小説があったなと思って調べたら(またもや)J・G・バラードの小説だった。
息子たち、でも、太陽の複数形でもなく、朱色の砂漠、のことのようだ。