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知っている顔 2021/03/03


昨夜は暴風と雨でいろいろなものが騒いできしむような音がして寝苦しかった、だからか、特濃の悪夢を見た。

定番のものだったが、激しさと鮮明さが一段上だった。起きてすぐ、夢の内容と強い不安を、友人宛のLINEに打ち込んだ。

 

でもそれは送らず、しばらく起きたまま横になってから、起きて洗濯機を回し、軽い朝食を作った。

パンを齧りながらその文面を読み直した。送ろうと思えば送れたというので充分だと感じて、送らずに消した。

それでいいんだと思った。これからもできたらそうしよう、と。

 

出勤、退勤。快晴だが冷たい北風が吹いている。昼に友人と少し電話。

久しぶりに大型新刊書店へ。『ノーザン・ライツ』も取り上げてもらっていた、

カナダをテーマにした選書フェアを見る。阿部結の新作『ねたふりゆうちゃん』購入。

いつも行く古書店にも寄る。リゴーニ・ステルン『野生の樹木園』購入。

 

移動中、昨日に続いてずっとジュディ・シルの「When the Bridegroom Comes」を聴いていた。

 

本屋へ行きがけの電車内で、自分の立つ斜め前に座っている人が、自分がよくラジオを聴いている、あの芸人ではないかと思った。本屋で棚を眺めている人が、大学時代の先輩ではないかと思った。コンビニでは、これはありえないこととわかりつつ、レジを打っている人を、Rostamだ、と思った(Rostamは今日、新曲と新しいアルバムのタイトルを発表していた)。その三者はみなマスクをしていた。

 

顔の全体が見えないのをいいことに、よっぽど知っている人に会ったと思いたいんだなと思った。