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行き来 2021/03/05


出勤退勤。曇り、午後遅くから雨。気温が下がった。

昼「感光通信」送信。午後翻訳と雑誌の校正。夜に電話する予定があったが延期。

 

まだ予断をゆるさないが、途絶えてしばらく経つ習慣が戻る、最初の1日になったかもしれない。

無気力と倦怠はたぶん一月半ばごろから続いていて、空元気と惰性でだましだましやっていたけれど、それがすこし変わった。

 

数日前は「一生に書いたり作れたりするものの全部がすでにあるとして…」という考え方で、

これまでに書いたり訳したりして散逸したままになっていたものをせっせとアーカイブしていた。

 

いまは少し違って、次のものを少しずつやってみようという気持ちになっている。

このモードの行き来の境目にはなにがあるのか、いまだにわからない。気候の変化。

だれかのちょっとした言葉。一定のモードで過ごす時間の長さが質の変化に変わった。

どれでもありそうで、どれかひとつではなさそうだと思う。

 

日記のなかで描写することが、わずかに億劫になっているのに気づく。日記のなかで描写をするときというのは、

惜別の情というと大袈裟すぎるけれど、「いまここと自分が行き合っているのは永遠ではない」という事実が、

感情とともにある、そういう状態がベースにある気がする。一種の前向きな状態においては、

そんな目で場所と時間をあらためて見ること聴くことを促すなにかが、希薄になる気がする。

 

まとまりそうにない。行ったり来たり。