晴れのち曇り。出勤退勤。
去年の日記を読み返していると、自分のその日の経験を「社会全体」の動向に結びつけて書いた箇所は面白くないと感じる。俯瞰していないこと、限定された視界、だからこそ読むべきものがある…という一般的な結びにするのもつまらない。
昼夜それぞれにくっついていた行動がばらばらになり、夜に目が冴えていて昼に眠たく、どちらのときもだいたい無気力だ。そうやってへんにひと続きになった毎日を歩きながら、花が芽吹く予感を感じつつ見えない先を凝視する…みたいな春の感じに聴くと、まさにこれだと思うのがNick Drakeの『Pink Moon』(1972) で、最近よく聴いている。11曲でたった28分。表題曲のピアノが入ってくるところは何度聴いても震える。気づくことを(何に?)促している音だと感じる。
明日は雨だそう。