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神戸のデッサン 2021/05/09


おおむね晴れ。翻訳、散歩。

 

午前、熊本からパンが届く。ありがたや。

一日中なんとなくだるめで、体調がはっきりしない。

 

夜、手紙の続きを書く。手紙についても書く。

 

なんの気なしに野呂邦暢の『愛についてのデッサン』(祝文庫化決定!)を読み返したら、このあいだ行った神戸での、友人に案内されての散策ルートがぴったり重なっているのに気づいた。「(…)啓介は三ノ宮から元町にかけてアーケード街をぶらつき数軒の古本屋をのぞいた」(みすず書房「大人の本棚」版、p.114)。それから、「長崎の町と雰囲気がそっくりなのである」、と啓介は気づく。

 

『愛についてのデッサン』の最終章の長崎の描写は素晴らしい。長崎に行く前にまた読みたい。