おおむね晴れ。稽古。翻訳。同僚と食事。
今日は不思議な空気のよさがあり、夕暮れに歩いていたらそよ風が吹いていて心がやわやわになった。
最近はなにかを作る手を止めたら孤独感がつのると思い、そうでなくてもけっこう夢中にいろいろやっていた。
でもその風が吹いているときにふと落ち着いて、寂しいようななつかしいような気持ちになった。
どんなに大騒ぎしても、流れ去っていくんだなと思う。そう感じることができるのは贅沢な時間だ。
でも寂しい。ひとりだなと思う。
昨日今日とうつくしいーー世界は不思議だと思える余裕がある、というときにこの言葉が出てくるようになったーーといってもいいような日が続いていて、そばにはたまたま(しかし偶然とは?)同僚たちがいた。そういう二日だった。彼らは私がなにを作っているのか、ぜんぜん気にしない。それが優しい。気にしていないだけで、あえてしている親切ではない、そういうふうに優しい。
ふと、デヴィッド・ボウイの声はスペシャルだと思う。
Time may change me
時間がわたしを変えるかもしれない
But I can't trace time
でもわたしは時間を遡れない
夜、友人が、詩を書いたといってファイルを送ってくる。
すぐに折本ソフトに入稿し、表紙をレイアウトして送り(贈り)返す。
いま、触ったものはすべて作品になる気がしている。それがいいのかどうかわからない。
力が内側に満ちており、それは喜びにすこし似ている感じだけれど、いつか終わるのも知っている。