終日曇り。過ごしやすいが、なんだか気が抜ける。
翻訳ノルマは23時前になんとか終える。
昨日、なにかの話の流れで年上の同僚Yさんに言われたこと。
「自分は幸せなのか、と思えるというときが幸せ。
ほんとうに狂ったらそんなことも思わない」
一昨日に続いてまた手紙を何通か出す。今度は葉書で暑中見舞い。
住所を調べるのに手紙の束を漁っていたら、
カラックス『ホーリー・モーターズ』の前売り券の半券が出てきた。
それで、Sparksの「How Are You Getting Home」を聴いて、
R L Burnsideの「Let My Baby Ride」のアコーディオンアレンジを聴いた。
夜行する映画だ。人生で唯一、劇場で3回観た映画。3回目に一緒に行ったKくんはマーダーサスペンスのパートでトイレのために席を立ち、転んだ。確か。記憶違いかもしれない。しかしそれがなんだというのか。
「夜行」は「百鬼夜行」だけでなく、それが出るので夜間の外出を禁じられた日、のことも指したと知った。「鬼たちが歩くので夜は出歩くな」といわれる。しかし夜行している鬼はわたしたちだ。だとすれば、わたしたちの抱く恐れを大切にするとしても、オーバーキルが気質となっているわたしたちに恐れをなして息を潜めているものたちのことを思って、すぐにはやけくそになってはいけない。
…というのは、近く発表する文章のことを考えて書いてみたこと。