昨夜『ゴールデンスランバー』を読み終えたときには深夜2時前になっていた。
しばし現実を忘れて、というより、忘れることそのものをも、楽しんだ。
ストーリーテリングにおぼれる、たまに過ごすそんな時間は大切だとまた思う。
「これまでなぜか手に取っていなかった」というような本を読むと、いろいろ考えさせられる。
たとえば、小説のなかに出てくる人物の「厚み」だと感じられるものはどこからくるのか、とか。
自分はひとのなにを感じ取って「話してみたいな」とか「話を聞いてみたいな」とか思うのだろうか。
基本的にはストーリーの行方が気になりながら読んだが、たびたびそんなことも考えた。
朝は『アウステルリッツ』を拾い読みし、先日友達が送ってくれた小説をまた読んだ。
翻訳。夕方から土砂降り。散髪。これからしばらくは天気もよくないみたいだ。
去年の今日は、旭川への出発前夜だった。