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キャザー 2021/10/03


晴れ。昼前から移動して、少し遠くに来た。いま夜、宿で書いている。

来てよかったと思う。思い立って翌日には移動できてよかった。知らない街を歩いた。

 

往来の言葉も違う。川沿いを歩いた。友達に挨拶して、ベンチでお茶を飲んで話した。別れて近くのカフェでごはんを食べた。雲がほとんどない夕方。生活圏でひとりであるのと違うひとり。後ろめたさもある。「逃げてきたなあ」と思う。そのうちバチが当たると思う(思ってしまう)。

 

一昨日、原稿を出した直後、なんだか虚無感というか不安を感じて、すぐ別の本(企画未成立)の翻訳を少し、した。一瞬「じぶんにはこれしかないから、ほかにおもしろいこともないから、やってしまうのでは」という想像がよぎるけれど、いまは「たんに毎日こん詰めてやっていたので疲れているのと、毎日やっていたことを急にやめるとリズムが狂って不安なのでやっただけ」と思い直している。乳酸の濃度を低下させるための整理運動のような感じなのかも。

 

キャザー『マイ・アントニーア』を持ってきている。読み進めている。

 

明日帰る。