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月と篝り火 2022/03/13


晴れ。ずいぶん過ごしやすくなった。

 

おととい古書で買ったハードカバーのチェーザレ・パヴェーゼ『月と篝り火』を読んでいる。

パヴェーゼが書く夏の描写を読んでいると、日本のいまの夏とは当たり前だがぜんぜん違って、

独特の多幸感という意味ではこの三月の、すこし暖かくなりだしたいまの空気が近いのかと想像したりする。

それはともかく、一文一文の簡潔さ美しさと、過酷な内容に魅せられている。

 

おとといの夕方に職場に行ったら、あたらしく来たふたりの歓迎パーティーをするとのことだった。参加した。

昨日、友人から連絡。「過去の人間関係はいつまで追ってくるのだろうか」と思わされる話題だった。

別の友人から、月曜に送った郵便が届いたという連絡もあった。首都圏から大阪まで一週間足らずかかるのか。

 

日記が飛び飛びになっている。日記に限らず、ぼーっと考えているうちに手が止まる。

だいたい調子が狂う時期ではある。

 

最近書いた文章、自分にとってはかなりの勇気を必要としたし、それだけになにか前進した気持ちがあったけれど、依頼をしてくれた編集者から以外の反応がまったくよくない(何人かに読んでもらったのだ)。アドバイスは、ほぼすべて「もっと長いものを」というものだった。

「もっと長いものを」というのは、5年前くらいからずっと、いろいろなひとに言われていた。

「続きは書かないの?」「短すぎない?」反応が悪いときのコメントはほとんどがそういうものだった。