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第一印象でやめない 2022/04/24


「ストレンジャー・シングス」、やっとシーズン2の後半にさしかかった。キャラクターの第一印象が覆るシーンを大事にしている感じがとても好きだが、今回(第6話)はまさにそういう感じ。はじめから気が合って「運命的な出会いだ!」と思うのもいいと思うけど、「ストレンジャー・シングス」では「知り合ったのは偶然だけどなんだかんだ一緒に過ごしていたらいろいろわかった…」という関係がストーリーをひっぱっていく。その「偶然」が大事(おおごと)なわけだが…

 

生きていても、第一印象が覆るほど関係が続くことはしょっちゅうあるわけではなく、「意外といい人だったのか」と思われるならなによりだけど、幻滅されることも当たり前だがある、というかそっちのほうが多い…でもそこまで続いたということで、それだけで見どころのある関係なのだ。

 

話がそれた。「ストレンジャー・シングス」だ。子供のころに途中まで読んでやめてしまってそれっきりのトールキン『指輪物語』(原作)を思い出していた。パーティーがばらばらになったところでなんだか手に負えない気持ちになってやめたのを覚えている(『二つの塔』の序盤ぐらい?)。でも、それぞれの冒険がそれぞれの冒険のままで、しかし一緒になってひとつの世界をつくっている…という魅力を、いまならもっとわかるのではないか。と、このドラマシリーズを見ていて思った。自分が奮闘しているようにべつのだれかも別の場所で奮闘している。

 

昨日は晴れ、朝電話しながら部屋片付け、稽古のあとすぐ店番。盛岡から小包が届いていた。Tシャツと手紙。夜は疲れて寝た。

リチャード・パワーズの『黄金虫変奏曲』(みすず書房)を買った。高校生のときから、パワーズの初期2作がほんとに好きだったのだ。

3作目、買わざるをえない。ブックデザインはなんとSilent Poetsのひとだった。

いつ知ったのか覚えていないけど前によく聴いていたときがあった。

 

日曜は曇りの正午過ぎ。これから雨の予報。