朝四時ごろに起きる。原稿。
昼、打ち合わせ。
あらためてC.トムキンズ『優雅な生活は最高の復讐である』(青山南訳)を読む。
「ーー夢の家の屋根が美しい居間の上に崩れおちてきたとき、かれらは最高に勇敢だった。」
というところ、いつ読んでもこみ上げてくるものがある。
しばらくはこれ一冊だけ読んでおけばほかの文章はいいかもしれない。
ほとんどの文章が情感過多に感じられ、自分が泣く前に文章が泣いている気がしてしまう。
トムキンズは、背中を向ける格好をしながら、じつはその背中を追う人(読者)がいるのをわかっている、みたいな文章を書かない。
印象的なエピソード、キャラクター、彼らのせりふ、の配置だけで、ひたすら読ませる。