朝から雨。職場への通り道である公園の広場は所々ぬかるみになっていてだれもおらず、鳩だけがうろうろしていた。
首を縮めてうごかない一羽が目についた。気圧のせいか、ずっと体が重かった。昼には雨はさらに激しくなっていた。
マウンドのようになっている公園は下方に流れた土の混じった水溜りに囲まれて、奥の無人の広場は露出過多の写真みたいに白くなっていた。
郵便受けを見たら友人からチョコレートと手紙が届いていた。
昼食のあとしばらく経って、ちょっと暗い気持ちになってしまうメッセージがあり、頭も重いし、いやになって寝る。
起きると、午後四時を過ぎていて、真っ暗だった空の雲に隙間が出ている。友人から冊子のデータが届いていた。
日がさしてきて、風に煽られて横に降っている細かい雨を照らしていて、お天気雨はとても好きな陽気だった。
しばらくすると残っていた雲もなくなって、青空になり、濡れた地面が光っていた。
また郵便受けを見て(なにもなかった)ついでに近所を軽く歩く。風はやや冷たい。