薄曇り。出勤退勤。ひたすら眠い。
友人から長めの手紙。そのなかに歌がひいてあるーー
三千代へてなりけるものをなどてかはももとしもはたなづけそめけむ
(三千年たってなるというものをなんで桃(百年)と名付けたのかな)
春。
とても久しぶりに「early works」というファイルを読み返した。
高校生〜大学生までに書いた文章(すべてフィクション)を横二段組みの小さいフォントで裏紙に印刷したもので、
原稿用紙でおそらく500枚くらい。ひとつの話ではなく、似たようなモチーフで何度か別の書き方をしたものが多く、
途中で終わってるものもあれば、いちおう完成しているものもある。
(自分の経験や物の見方は説明しても)「お前らにはどうせわかんねえだろ」と言わんばかりの拗ねた感じがそこここに出ている文章で恥ずかしさもあるけれど、それより大事なのは、このときに書こうとして、しっくりいかず形にならなかったことは、いまでも形になっていないということ。明らかになった未熟さはかつての自分ではなくいまの自分の未熟さだと思う。