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後悔と郷愁 2021/12/03


晴れ。

 

出勤退勤。

 

今日は一瞬あとに「なんであんなこと言ったんだろう」と思うようなことを人に言ってしまって落ち込んだ。

 

まったくべつの件で、友人に、あるテーマに沿って写真を出さないかと声をかけてもらった。

それで家に帰って、古いパソコンを数年ぶりに立ち上げて10年前からの写真を全部見ていった。

 

これは貴重な経験になった。まず、ひとりきりで散歩しながら撮ったであろう風景の写真にほとんど心動かされなかった。

その風景がいまはないものだとしても、撮影している「わたし」の姿勢がいまとたいして変わらないからかなと思った。

この撮影の方法だけはいまも残っていて、だからこそその価値はつかめない。ただつまらなく見える。

 

いっぽうで激しく心を揺さぶられたのは、だれか人がいる場所で、人々を撮影しているものだった。

もうそんな撮り方をしなくなってずいぶん経つ。そこに写っている人とも疎遠になってずいぶん経つ。

いまでも知り合いだとしても、写真の彼や彼女は過ぎた時間の人である。でも、まだ見えている。