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浮かない顔 2022/05/23


晴れ曇り。10日ぶりの日記。

 

ずっと原稿を書いていて、あまり他のことが手につかなかった。なんと言っていいかわからない。いつもより推敲が甘いと言われて、今回は提出前にだれにも読んでもらわなかったことを思う。書いているあいだ妙に体調が悪くなって、まだ本調子ではない。土日は忙しくて(筋肉痛になる)、鉢に水をやりわすれていたのを今日やった。雑誌を三部発送。

 

最近なぜかアキ・カウリスマキの映画を見返している。「浮き雲」から「パラダイスの夕暮れ」から「愛しのタチアナ」から「街のあかり」。まえに持っていた「真夜中の虹」と「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」の2本が入ったDVD、だれかに貸しっぱなしなのだろうか。見たいけど、貸しているとすれば疎遠になったひとの気がする。あとすぐ見れるのは「カラマリ・ユニオン」と「希望のかなた」。

 

当たり散らされたな、と思うことが朝にある。

しかしそのひとは「謝る」ということができないひとだから、それを求めてもしかたない。

 

部屋を片付けた。明日も片付ける。Kang Asolの音楽を聴いている。

落ち込んではいないけれど活力が減退している感じ。「なんでなにも思い浮かばないんだ」とがっかりするが、ひとつ終わったばっかりだからしょうがないでしょ、と自分に言う。長くはないけれど気力を使い果たしたと感じられる原稿を出した一日二日後にがっかりするようなことじゃない。出したら忘れてしまう。ぼちぼち続けられることをする。

 

数日前、祖母の夢にぼくがでてきたらしい。「太郎が浮かない顔であらわれた」と連日、思案していたとか。

こういうことになにか霊的な直感を見ることを、前よりしなくなった。自分がちょうど調子悪かったころだな、とか。

顔を見せにいかなきゃな、と思うくらい。

 

浮かない顔、と書いて、「街のあかり」のコイスティネンの顔を思い出す。あれはすごかった。